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2014年04月18日

夕陽のガンマン


夕陽のガンマン





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夕陽のガンマン



Per qualche dollaro in più



監督

セルジオ・レオーネ



脚本

セルジオ・レオーネ
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ



製作

アルトゥーロ・ゴンザレス
アルベルト・グリマルディ



出演者

クリント・イーストウッド
リー・ヴァン・クリーフ
ジャン・マリア・ヴォロンテ



音楽

エンニオ・モリコーネ



撮影

マッシモ・ダラマーノ



編集

ユージェニオ・アラビソ
ジョルジョ・セッラロンガ



配給

ユナイト映画



公開

1965年12月18日
1967年1月27日
1967年5月10日



上映時間

130分
132分



製作国

イタリア
西ドイツ
スペイン



言語

イタリア語



製作費

600,000ドル



前作

荒野の用心棒



次作

続・夕陽のガンマン



テンプレートを表示


『夕陽のガンマン』(伊: Per qualche dollaro in più、英: For a Few Dollars More、原題の意味は「もう数ドルのために」)は1965年のイタリア制作のマカロニ・ウェスタンである。監督はセルジオ・レオーネ、出演はクリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ。他にドイツ人俳優クラウス・キンスキーも悪役で出演している。日本とアメリカでは1967年に公開され、「ドル箱三部作」の第2作目に当たる。

1967年公開のマカロニ・ウェスタンに『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(原題:Da uomo a uomo)という作品があるが本作及び『続・夕陽のガンマン』とは一切関係ない作品である。




目次
[非表示] 1 ストーリー
2 キャスト 2.1 主演
2.2 ギャング
2.3 その他のキャラクター
2.4 日本語吹き替え

3 概要 3.1 特記事項

4 脚注
5 外部リンク


ストーリー[編集]

2人の賞金稼ぎ、名無しの男(イーストウッド)とダグラス・モーティマー大佐、通称「黒ずくめの男」(ヴァン・クリーフ)は麻薬中毒の凶暴なギャング“エル・インディオ”(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の首にかけられた賞金を狙う。インディオは西部で最も恐れられている悪党だった。2人の凄腕の賞金稼ぎが時に協力しながら、時にお互いを出し抜きながらインディオを追い詰めていく。

キャスト[編集]

主演[編集]
クリント・イーストウッド - モンコ(「名無しの男」、"モンコ"の意味はイタリア語で「片腕/不具者」)
リー・ヴァン・クリーフ - ダグラス・モーティマー大佐
ジャン・マリア・ヴォロンテ - エル・インディオ(スペイン語で“インディアン”という意味)

ギャング[編集]
マリオ・ブレガ - ニーニョ
ルイジ・ピスティリ - グロッギー
アルド・サンブレル - クチーリオ
クラウス・キンスキー - ワイルド
ベニート・ステファネリ - ヒューイ(別名ルーク)
ルイス・ロドリゲス - マヌエル
パノス・パパドプロス - サンチョ・ペレス
ウェルナー・アブロラット - スリム(クレジットなし)
エドアルド・ガルシア - ファウスト(クレジットなし)
エンリケ・サンティアゴ - ミゲル(クレジットなし)
アントニオ・モリーノ・ロホ - フリスコ(クレジットなし)
フランク・ブラナ - ブラッキー(クレジットなし)
ホセ・カナレハス - チコ(クレジットなし)
ナサレノ・ナタレ - パコ(クレジットなし)

その他のキャラクター[編集]
ダンテ・マジオ - インディオと同じ刑務所の囚人、元大工
ディアナ・ラビト - キャラウェイの女
ショパンニ・タラロ - サンタ・クルスの電信技士
ヨゼフ・エッガー - 地獄耳の老人
ロレンツォ・ロブレド - インディオを裏切った男
マラ・クルップ - メアリー、ホテルの主人の妻
マリオ・メニコニ - 車掌
ロベルト・カマディエル - 駅の店員
セルジオ・メンディサバル - トゥーカムケアリの銀行支店長
トーマス・ブランコ - トゥーカムケアリの保安官
ローズマリー・デクスター - モーティマーの妹(クレジットなし)
ピーター・リー・ローレンス - モーティマーの義弟(クレジットなし)

日本語吹き替え[編集]



役名

俳優

日本語吹き替え



NETテレビ

DVD



名無しの男

クリント・イーストウッド

山田康雄 (多田野曜平)

山路和弘



ダグラス・モーティマー大佐

リー・ヴァン・クリーフ

納谷悟朗 (納谷悟朗)

有川博



エル・インディオ

ジャン・マリア・ヴォロンテ

小林清志 (小林清志)

谷口節



グロッギー

ルイジ・ピスティッリ

大塚周夫 (大塚周夫)




ワイルド

クラウス・キンスキー

内海賢二




クチーリオ

アルド・サンブレル

寺島幹夫




サンチョ・ペレス

パノス・パパドプロス

雨森雅司




ニーニョ

マリオ・ブレガ

田中康郎




トゥーカムケアリの保安官

トーマス・ブランコ

北村弘一




ブラッキー

フランク・ブラナ

今西正男




レッド・カヴァナフ

ホセ・マルコ

緑川稔



()内は「日本語吹替完声版」での追加収録部分の担当声優
テレビ朝日版:初回放送 1973年4月8日NETテレビ系『日曜洋画劇場』(21:00-23:25の拡大放送)
テレビ朝日版では上記のキャストのほかに野沢雅子、槐柳二、富田耕生、寄山弘、大宮悌二、西山連、飯塚昭三、村越伊知郎、清川元夢、石森達幸、木原規之、渡辺典子、鈴木れい子が、DVD版では樋渡宏嗣が吹き替えを担当している。
2009年12月11日、セルジオ・レオーネ監督の生誕80周年を記念して『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』、『夕陽のギャングたち』を収録した6枚組のDVDセットが日本で発売された。「セルジオ・レオーネ 生誕80周年記念 夕陽コレクターズBOX -日本語吹替完声版- 」と題され、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』はテレビ放送でカットされた部分の吹き替えが追加収録されている。イーストウッドの吹き替えは逝去した山田康雄の代わりに多田野曜平が担当し、それ以外の主要な役はテレビ版と同じ声優陣が再び声を当てている(「夕陽のガンマン アルティメットエディション」および「日本語完声版」に収録されているテレビ版の音声は初回放送時の最長版ではなく、2時間枠での放送時にそれを更にカットしたものである)。

概要[編集]

『荒野の用心棒』のイタリアでの大ヒットで実力を認められたレオーネが、前作を大幅に上回る予算を与えられて製作した作品である。映画の大部分はスペインのアルメリア地方で撮影された。カルロ・シーミは本作品の撮影に当たり、“エル・パソ”の町並みのセットを砂漠に作り上げた。当時のセットは現存し、ミニ・ハリウッドと呼ばれる観光名所になっている。本作品でレオーネは独自の演出スタイルを確立、名実共にマカロニ・ウェスタンの巨匠と目されるようになった。

特記事項[編集]
現在、日本で発売されている『夕陽のガンマン』はすべてアメリカ版である。そのためイタリアの原版とは微妙に違っている。
主人公のあだ名はモンコ(Monco)であり、イタリア語で「片腕」。このあだ名の由来は、彼が銃を撃つときと馬に乗るとき以外決して右腕を使わないことである。
エル・インディオを演じたジャン・マリア・ヴォロンテのキャリアは舞台から始まっており、彼の演技は映画のキャラクターとしては大げさに過ぎるとして、レオーネは撮影中ヴォロンテに何度も抑えた演技をするように要請したと言われている[1]。
『荒野の用心棒』に引き続き音楽を担当したのはエンニオ・モリコーネである。レオーネは直接彼に音楽の指示をし、撮影前に完成したものもある。
イタリアには本作のパロディ映画 Per qualche dollaro in meno (英語:For a Few Dollars Less、原題を直訳すると「より少ないドルのために」)がある。
  


Posted by テキサスビル  at 18:09Comments(0)

2014年04月18日

続・夕陽のガンマン


続・夕陽のガンマン





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続・夕陽のガンマン



Il buono, il brutto, il cattivo



監督

セルジオ・レオーネ



脚本

フリオ・スカルペッリ
セルジオ・レオーネ
ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ



製作

アルベルト・グリマルディ



出演者

クリント・イーストウッド
リー・ヴァン・クリーフ
イーライ・ウォラック



音楽

エンニオ・モリコーネ



撮影

トニーノ・デリ・コリ



編集

エウジェニオ・アラビソ
ニノ・バラグリ



配給

ユナイテッド・アーティスツ



公開

1966年12月23日
1967年12月29日
1967年12月30日



上映時間

174分



製作国

イタリア



言語

イタリア語



製作費

$1,200,000



前作

夕陽のガンマン



テンプレートを表示


『続・夕陽のガンマン』(伊: Il buono, il brutto, il cattivo、英: The Good, the Bad and the Ugly、原題の意味は「善玉、悪玉、卑劣漢」)は1966年の叙事詩的マカロニ・ウェスタンである。監督はセルジオ・レオーネ、クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラックがそれぞれ原題の善玉、悪玉、卑劣漢を演じている。脚本はフリオ・スカルペッリとルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、レオーネによって書かれた。エンニオ・モリコーネが作ったこの映画の音楽は現在でも有名である。また、この映画は『荒野の用心棒』(1964年)と『夕陽のガンマン』(1965年)から続く「ドル箱三部作」の第3作目であるとされている。物語は、南軍の金貨を求めて南北戦争のアメリカを冒険する3人のガンマンを中心に展開する。この映画は西ドイツとイタリア、スペインに共同で制作された。

日本で初めて劇場公開されたときには『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の題名だったがビデオが発売されたときに『続・夕陽のガンマン』に改められた。また、1967年公開のマカロニ・ウェスタンに『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(原題:Da uomo a uomo)という作品があるが本作及び『夕陽のガンマン』とは一切関係ない作品である。なお『続・夕陽のガンマン』という題名ではあるが作品の中に夕陽が出てくる場面は1度もない。

原題の Il buono, il brutto, il cattivo を直訳すると「善玉、卑劣漢、悪玉」であるが、英題(The Good, the Bad and the Ugly )では順番が変わって「善玉、悪玉、卑劣漢」となっている。




目次
[非表示] 1 ストーリー
2 キャスト 2.1 トリオ
2.2 その他のキャスト
2.3 日本語吹き替え

3 概要
4 音楽
5 DVD
6 外部リンク


ストーリー[編集]

舞台は南北戦争の時代の荒野。最初に卑劣漢、悪玉、善玉の順で三人のガンマンの紹介が行われる。お尋ね者のトゥーコは、賞金稼ぎの襲撃を逃れる。エンジェル・アイは、ある男の家を訪ね、隠された金貨の情報を聞き出そうとしたあとで、男とその息子を殺し、自分を雇った男も殺す。トゥーコが再び賞金稼ぎに襲われているときに、名無し(ブロンディ)が現れてトゥーコを奪い、保安官に突き出して賞金を受け取る。トゥーコが絞首刑にされる瞬間、ブロンディはロープを打ち抜いてトゥーコを救い出す。

ブロンディとトゥーコはコンビを組んで同じ賞金詐欺を繰り返し、せしめた賞金を“公平に”分け合う。トゥーコにうんざりしたブロンディは、トゥーコを砂漠に置き去りにして立ち去る。生き延びたトゥーコは盗んだ拳銃でブロンディを脅し、砂漠を歩かせて死なせようとする。そこに南軍の兵士の死体を乗せた馬車が通りかかる。馬車には金貨を隠した墓地を知っている眼帯の男(ビル・カーソン)が乗っており、トゥーコは瀕死のビルから墓地の場所、ブロンディは墓碑の名前を聞き出す。

墓地の場所を知っているトゥーコと墓碑の名前を知っているブロンディは、再びコンビを組む。トゥーコはビルの着ていた南軍の軍服と眼帯をまとい、死にそうなブロンディにも南軍の軍服を着せ、聖職者である兄の病院に担ぎ込む。回復したブロンディとトゥーコは南軍の馬車で出発するが、北軍に捕まり捕虜収容所に送られる。北軍の下士官となり収容所に潜り込んでいたエンジェル・アイはビルの軍服を着ていたトゥーコを拷問にかけるが、ブロンディが情報を持っていると知り、ブロンディと手下を連れて金貨探しに出発する。収容所から移送される列車から脱走したトゥーコはブロンディと合流し、二人はエンジェル・アイの手下を撃ち殺すが、エンジェル・アイは逃れる。

トゥーコとブロンディは南北両軍が橋を巡って争う戦場にたどり着き、捕まりそうになったトゥーコは咄嗟に北軍の志願兵を名乗る。延々と繰り返される殺戮に厭きた北軍大尉の願いもあり、二人は橋にダイナマイトを仕掛けて爆破する。その間際、お互いにトゥーコは墓地の場所(サッド・ヒルの墓地)、ブロンディは墓碑の名前(アーチ・スタントン)を告げる。両軍が去ったあとで二人は川を渡るが、南軍側の陣地は死屍累々たる有様だった。トゥーコは隙をついて先駆けしようとするが、それを見越したブロンディの砲撃を受けてほうほうの体で墓地にたどり着く。トゥーコは墓を見つけて素手で掘り返すが、ブロンディが銃口を向け、シャベルを投げる。そこにエンジェル・アイが現れ、ブロンディにも銃口を向け、再びシャベルを投げる。

あばかれたアーチ・スタントンの墓には金貨はなかった。本当の隠し場所を知っているブロンディは、三人による決闘を提案し、隠し場所の名前を書いた石を置く。かくして、金貨を巡る三人の男の決闘が始まった。

キャスト[編集]

トリオ[編集]
クリント・イーストウッド - “ブロンディ”:善玉、別名名無しの男
リー・ヴァン・クリーフ - エンジェル・アイ:悪玉、イタリア語版と脚本では「センテンサ」(字幕版では「エンジェル」、吹き替え版では「ハゲタカ」)
イーライ・ウォラック - トゥーコ:卑劣漢、トゥーコ・ベネディクト・パシフィコ・フアン・マリア・ラミレス(吹き替え版ではトーコ)

その他のキャスト[編集]
アルド・ジュフレ - 北軍の大尉、酔っぱらいの軍人
マリオ・ブレガ - ウォレス伍長、捕虜収容所の軍人
ルイジ・ピスティリ - パブロ・ラミレス神父、トゥーコの兄
アル・ミューロック - 隻腕の賞金稼ぎ
アントニオ・カサス - スティーヴンス
アントニオ・カサール - ビル・カーソン/ジャクソン
セルジオ・メンディザバル - ブロンディ登場シーンでの、金髪の賞金稼ぎ
ジョン・バーサ - 保安官、ブロンディに金を渡す
クラウディオ・スカラチリ - ‘ペドロ’、トゥーコの仲間
サンドロ・スカラチリ - ‘チコ’、トゥーコの仲間
アントニオ・モリノ・ロホ - ハーパー大尉、エンジェル・アイを軍法会議にかけようとする
ベニート・ステファネリ - エンジェル・アイの部下、トゥーコが殺害
アルド・サンブレル - エンジェル・アイの部下、ブロンディが殺害
ロレンツォ・ロブレド - クレム、ブロンディが殺害
エンゾ・ペティト - 銃砲店の店主
リヴィオ・ロレンゾン - ベイカー、エンジェル・アイを雇ってスティーヴンスを尋問
ラダ・ラシモフ - マリア、ビル・カーソンの恋人
チェロ・アロンソ - スティーヴンスの妻

日本語吹き替え[編集]



俳優

NETテレビ版・DVD



クリント・イーストウッド

山田康雄 (多田野曜平)



リー・ヴァン・クリーフ

納谷悟朗 (納谷悟朗)



イーライ・ウォラック

大塚周夫 (大塚周夫)


()内は「日本語吹替完声版」での追加収録部分の担当声優
初放送:1973年10月7日NETテレビ「日曜洋画劇場」(21:00-23:30の拡大放送)
上記のメインキャストの他に小林清志(「日本語吹替完声版」にも参加)、大宮悌二、蟹江栄司、北山年夫が吹き替えを担当している。
2009年12月11日、セルジオ・レオーネ監督の生誕80周年を記念して『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』、『夕陽のギャングたち』を収録した6枚組のDVDセットが日本で発売された。「セルジオ・レオーネ 生誕80周年記念 夕陽コレクターズBOX -日本語吹替完声版- 」と題され、『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』はテレビ放送でカットされた部分の吹き替えが追加収録されている。イーストウッドの吹き替えは逝去した山田康雄の代わりに多田野曜平が担当し、それ以外の主要な役はテレビ版と同じ声優陣が再び声を当てている(「続・夕陽のガンマン アルティメットエディション」に収録されていた日本語吹き替えは再放送時の短尺版だが、「日本語吹替完声版」では初回放送の最長版がはじめてDVDに収録された)。

概要[編集]

『続・夕陽のガンマン』は1500人の地方兵をエキストラに使い、60トンの爆薬を使用し、160万ドルで製作された(ただし、当時のハリウッド映画としてはむしろ低予算である)。映画のロケーション撮影はスペインで行われた。本作品はセルジオ・レオーネの他の監督作品である『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』と共にゆるやかな三部作を構成している。また、この映画の「ブロンディ」は、イーライ・ウォラック演じるトゥーコが付けた渾名である。

ファンの中には、本作品は前二作よりも過去の話だと解釈する者もいる。イーストウッド演じる「名無し」が映画の中盤になって前二作のトレードマークの青いシャツ・ベスト・テンガロンハットをエンジェル・アイから貰って着用し、終盤になって南軍の兵士が倒れている戦場からポンチョを手に入れ着るからである。しかし、三部作にはつながりや順番を示すようなものはない。マカロニ・ウェスタンの研究家クリストファー・フレイリングは、『セルジオ・レオーネ―西部劇神話を撃ったイタリアの悪童』の中で、これら三つの映画はレオーネも共同の脚本家も、同じ人物の物語とは意図していなかったと指摘している。もっとも、配給会社のユナイテッド・アーティスツは、イーストウッドの「名無し」役による三作はシリーズ物であると宣伝した。

また、本作は南北戦争時代を舞台としているので、前二作で主に使用された銃であるコルト・シングル・アクション・アーミーは1873年より製造され始めたため使われていない。ブロンディーはコルトM1851・ネイヴィーを使用(ただし、前二作と同様グリップには蛇の模様は描かれている)。トゥーコも蛇の模様は無いが同様のコルトM1851を使用し、エンジェル・アイはレミントンM1858・ニューアーミーを使用している。以上のように、疎かに描写されがちな銃器を精密に描いた、銃器時代考証も見どころと評される。

また、この映画はレオーネの特徴的な演出でも有名である。つまり、少ない会話、ゆっくりとクライマックスを築く長いシーン、遠景のショットと人物の目や手への極端なクローズアップの対比、といった特徴である。この映画の最初の10分には、何の会話もない。映画中のセリフのほとんどはトゥーコのものである。

音楽[編集]

『続・夕陽のガンマン』は、エンニオ・モリコーネによる音楽でよく知られている。一連のリフに砲声や口笛が混ぜられているテーマ曲は、もっとも西部劇的な音楽だと言われる。モリコーネはこのテーマ曲をコヨーテの遠吠えに似せたつもりだったと語っている。墓地におけるクライマックスの音楽も注目すべきもので、まず有名な「黄金のエクスタシー」(原題:L'Estasi Dell'Oro)が流れ、次の三人による対決には「トリオ」(原題:Il Triello)が流れる。モリコーネの楽曲は、映画史の中でもっとも衝撃的なクライマックスの一つとされるこの叙事詩的な三人の対決を大いに盛り上げている。
  


Posted by テキサスビル  at 18:05Comments(0)

2014年04月18日

荒野の用心棒

荒野の用心棒





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この項目では、1964年のイタリアの映画について記述しています。



荒野の用心棒



Per un pugno di dollari



監督

セルジオ・レオーネ



脚本

ヴィクトル・アンドレス・カテナ
ハイメ・コマス・ギル
セルジオ・レオーネ



製作

アリゴ・コロンボ
ジョルジオ・パピ



出演者

クリント・イーストウッド
マリアンネ・コッホ
ジャン・マリア・ヴォロンテ



音楽

エンニオ・モリコーネ



配給

東和



公開

1964年9月16日
1965年12月25日
1967年1月18日



上映時間

96分
100分(完全版)



製作国

イタリア
スペイン



言語

イタリア語



製作費

$200,000



興行収入

$11,000,000



次作

夕陽のガンマン



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『荒野の用心棒』(伊: Per un pugno di dollari、英: A Fistful of Dollars、原題の意味は「一握りのドルのために」であり、よく知られる英題を訳した「一握りのドル」は誤りであると同時に次作『夕陽のガンマン』との題名上での繋がりもより鮮明になる)は、1964年にイタリアで制作されたマカロニ・ウェスタンである。監督はセルジオ・レオーネ、出演者はクリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ、マリアンネ・コッホなど。

1964年にイタリアで公開され、1965年に日本、1967年にアメリカで公開された。この映画によってマカロニ・ウェスタンというジャンルが確立される。この映画の後にイーストウッド主演による『夕陽のガンマン』、『続・夕陽のガンマン』の2作が制作され、『荒野の用心棒』と合わせて「ドル箱三部作」と呼ばれる。

この映画は黒澤明監督の『用心棒』(1961年)を非公式にリメイクした作品である。『用心棒』を制作した東宝は彼らを訴え、勝訴している。アメリカではユナイテッド・アーティスツがイーストウッドの演じたキャラクターを「名無しの男」として宣伝した。

初のマカロニ・ウェスタン作品であるため、アメリカでの公開時にはヨーロッパ系のキャスト・スタッフの多くがアメリカ風の偽名を使った。レオーネ監督("ボブ・ロバートソン"名義)やジャン・マリア・ヴォロンテ("ジョニー・ウェルズ"名義)、エンニオ・モリコーネ("ダン・サヴィオ"名義)たちも本名を使わなかった。

1966年公開のマカロニ・ウェスタンに『続・荒野の用心棒』(原題:Django)という作品があるが本作とは一切関係ない作品である。




目次
[非表示] 1 ストーリー
2 キャスト 2.1 日本語吹き替え

3 概要
4 音楽
5 関連作品 5.1 黒澤明の『用心棒』
5.2 影響

6 脚注
7 外部リンク


ストーリー[編集]

ある日、アメリカ=メキシコ国境にある小さな町サン・ミゲルに流れ者のガンマンが現れる。この街ではギャングの2大勢力が常に縄張り争いをしていた。ガンマンは酒場のおやじシルバニトからそれを聞かされる。ガンマンは早撃ちの腕前をギャングたちに売り込み、2大勢力を同士討ちさせようと試みる。

キャスト[編集]
クリント・イーストウッド - ジョー、よそ者(「名無しの男」)
ジャン・マリア・ヴォロンテ(ジョニー・ウェルズ名義) - ラモン・ロホ
マリアンネ・コッホ - マリソル
ホセ・カルヴォ(名前はJosé Calvo、 名義はJose Calvo) - シルバニト(日本語吹き替えではカルロス)
ヨゼフ・エッガー(ジョー・エッガー名義) - ピリペロ、棺桶屋
アントニオ・プリエート - ドン・ミゲル・ベニート・ロホ
ジークハルト・ルップ(S・ルップ名義) - エステバン・ロホ
ウォルフガング・ルスキー(W・ルスキー名義) - ジョン・バクスター保安官
マルガリータ・ロサノ(名前はMargarita Lozano、 名義はMargherita Lozano) - ドナ・コンスエラ・バクスター
ブルーノ・カロテヌート(キャロル・ブラウン名義) - アントニオ・バクスター
マリオ・ブレガ(リチャード・スティフェサント名義) - チコ、ロホの部下
ベニート・ステファネリ(ベニー・リーヴス名義) - ルビオ、ラモンのライフル持ち
ラフ・バルダッサーレ - フアン・テディオス、鐘つき

日本語吹き替え[編集]



俳優

日本語吹き替え



NETテレビ版1

TBS版1

TBS版2

テレビ朝日2・DVD



クリント・イーストウッド

納谷悟朗

夏八木勲

山田康雄



ジャン・マリア・ヴォロンテ

小林清志

内田良平

内海賢二



マリアンネ・コッホ

渡辺典子



弥永和子



ホセ・カルヴォ

富田耕生

根本嘉也

今西正男

富田耕生



ヨゼフ・エッガー

槐柳二

野本礼三

清川元夢



アントニオ・プリエト

加藤精三



加藤精三



ジークハルト・ルップ

羽佐間道夫


田中康郎

羽佐間道夫



ウォルフガング・ルスキー

島宇志夫

大久保正信

仁内建之

島宇志夫



マルガリータ・ロサノ

寺島信子

北村昌子


公卿敬子



ブルーノ・カロテヌート




石森達幸



マリオ・ブレガ




藤本譲



ラフ・バルダッサーレ




杉田俊也

NETテレビ 1 :初回放送1971年1月10日『日曜洋画劇場』 - 演出:春日正伸 翻訳:鈴木導
TBS版 1 :初回放送1974年7月1日『月曜ロードショー』
TBS版 2 :初回放送1976年6月28日『月曜ロードショー』 - 演出:長野武二郎 翻訳:大野隆一
テレビ朝日 2 :初回放送1979年6月24日『日曜洋画劇場』 - 演出:春日正伸 翻訳:鈴木導 効果:赤塚不二夫 P・A・G 調整:山田太平 担当:中島孝三

テレビ朝日 2 では上記のメインキャストの他に浅井淑子、緑川稔、仲木隆司、峰恵研、水鳥鉄夫、向殿あさみ、郷里大輔、笹岡繁蔵たちが吹き替えを担当している。また、このバージョンの日本語吹き替えは2006年12月22日発売のDVD『荒野の用心棒・完全版 スペシャル・エディション』に収録されている。

概要[編集]

イタリアで公開された黒澤明の『用心棒』を見て感銘を受けたセルジオ・レオーネが、日本の時代劇『用心棒』を西部劇に作り変えようとしたのが始まりである。レオーネは同僚の撮影監督や脚本家たちを誘って再度『用心棒』を鑑賞、脚本執筆の参考にするために映画の台詞をそのまま書き写したと言われている[1]。

主演のイーストウッドは当初、第一候補というわけではなかった。セルジオ・レオーネはヘンリー・フォンダの起用を望んでいた。だがフォンダはハリウッド・スターだったため獲得できなかった。その次にチャールズ・ブロンソンに出演依頼をするが彼は脚本が気に入らず、これも実現しなかった。しかし後にヘンリー・フォンダとチャールズ・ブロンソンはレオーネの『ウエスタン』(1968年)に出演することになる。さらにヘンリー・シルヴァ、ロリー・カルホーン、トニー・ラッセル、スティーヴ・リーヴス、タイ・ハーディン、ジェームズ・コバーンらに断られる。そこで代わりに白羽の矢を立てたのが当時テレビ西部劇『ローハイド』でブレイク中だったクリント・イーストウッドだった[1]。この時、イーストウッドが受け取った脚本の題名は「Magnificent Stranger」だったといい、また、その内容は『用心棒』の翻案であることもすぐに読み取った。無名のイタリア人監督がスペインで日本映画の西部劇風リメイクを制作するという如何にも胡散臭い企画ではあったが、『ローハイド』出演の際に他のハリウッド映画に出演できないという契約を結んでいたイーストウッドはヨーロッパへの物見遊山気分半ばでオファーを受諾、無事撮影が開始されることになった。

イーストウッドは名無しの男の役作りに励んだ。彼はブルーのジーンズをハリウッドで、帽子をサンタモニカで、葉巻をビバリーヒルズで買った。また彼は『ローハイド』で使っていた、蛇の飾りがついた銃のグリップも持ち込んだ。ポンチョはスペインで手に入れた。名無しの男の衣装はレオーネと、衣装監督のカルロ・シーミによって決められていった。

撮影はスペインのアルメリア地方で行われた。また、この作品にはアメリカ、ドイツ、イタリアなど様々な国の俳優が出演している。そのため撮影時にはそれぞれの母国語でしゃべり、イタリア公開時にはイタリア語、アメリカ公開時には英語に、セリフが吹き替えられた。

音楽[編集]

この映画の音楽はエンニオ・モリコーネ(ダン・サヴィオ)によって作られた。レオーネはモリコーネに「ディミトリ・ティオムキンの音楽」を作曲するように言った。この映画のトランペットのテーマは『リオ・ブラボー』(1959年)でティオムキンが作った「皆殺しの歌」に似ている。

関連作品[編集]

黒澤明の『用心棒』[編集]

本作品は映画の筋書きや登場人物、演出、台詞などからわかるとおり明らかに黒澤明の『用心棒』の翻案である。クリント・イーストウッドに出演依頼を行う際に「日本映画のリメイクを作る」と伝えている[2]。しかし、監督のセルジオ・レオーネと製作会社は公開にあたり黒澤明の許可を得ていなかった。そのため『用心棒』の製作会社がレオーネたちを著作権侵害だとして告訴、勝訴している。この裁判の結果を受けて『荒野の用心棒』の製作会社は黒澤たちに謝罪し、アジアにおける配給権と全世界における興行収入の15%を支払うことになった[3]。また、この裁判の過程で映画の著作者が受け取る世界の標準額を知った黒澤は東宝に不信感を抱き、契約解除、ハリウッド進出を決意させる要因にもなった。

影響[編集]

1960年代初期からイタリアでは西部劇が作られていたが、そのイタリア製の西部劇、いわゆるマカロニ・ウェスタンが世界的に知られるようになったのは『荒野の用心棒』のアメリカにおける大ヒットからである。その暴力的なシーンを多用した乾いた作風や激しいガン・ファイトが、当時の西部劇の価値観を大きく変えたと言われている[4]。1960年代中盤から1970年代にかけてイタリアでは大量のマカロニ・ウェスタンが量産されるようになったが、現在でもマカロニ・ウェスタンの代表作として本作品を挙げる人は多い。

アメリカに帰国後、再び『ローハイド』に出演していたイーストウッドはヨーロッパ全域で『A Fistful of Dollars』という映画が人気を博しているという噂を耳にしたが、それが自分が主演した「Magnificent Stranger」のことであるとはまったく知らなかった。この作品、及び一連の後続作品の影響で当時、ヨーロッパで最も有名なアメリカ人の一人となり、訪米した多くの著名なヨーロッパ人が彼との会見を希望したが、落ち目のテレビ俳優と認識していた周囲の人たちはその光景が不思議ものに見えていたという。因みに本作が全米で公開されたのは本国公開から3年後の1967年である。

その知名度の高さゆえか本作品は他の映画やアニメ、テレビゲームなどでパロディにされることも多い
  


Posted by テキサスビル  at 18:02Comments(0)